しみる目薬
目薬をしていると、たびたびしみることがあると思います。
しみるときがあったりそうでもないときがあったり、なぜなのでしょう?
いくつかの原因があります。
まずはpHの関係です。
pHとは、酸性・中性・アルカリ性を示す指標です。
中性がpH 7で、それより小さい数値だと酸性、大きい数値だとアルカリ性であることを示しています。
実は点眼薬は品質を保持するためにさまざまな添加物が含まれており、
pH 5~8.5になるように調整されています。
ただし、涙のpHは7.4程度となっています。
この7.4から大きくずれるようなpHの点眼薬はしみる感じがでやすいとされています。
pH 6以下またはpH 8以上でしみる感じを自覚しやすいようです。
また、ドライアイがあったり、目の表面に傷があるとしみる感じは強くなります。
通常通り涙がしっかり出ている状況であれば、さした点眼薬が涙によって薄められます。
ただ、ドライアイのかたは薄めるための涙が少なく、点眼薬が薄まりにくい状態になっています。
すると刺激が強くなるため、しみる感じがでやすくなります。
そのため、いつも通り点眼をしていても、
涙が少ない時(目が乾いている時)はしみる感じが強く出るようになってしまいます。
ドライアイのかたはしみるからといって目薬を中止したりしないようにしましょう。