アルコールと白内障

お酒の眼への影響のひとつとして、以前ドライアイとの関連を述べさせていただきました

(『お酒をのむと見えにくくなるのは』)。

白内障においてもアルコールは影響しているようです。

今回はそのおはなしです。

 

実は以前からアルコールは白内障を進行させてしまうといわれていました。

しかし、研究においては進行するという論文がある一方、関連しないという論文もあり、

結果に一貫性がありませんでした。

また、基本的には外国での検討で、

アルコールに強い遺伝子を持っている割合が少ない日本人においてのデータはありませんでした。

そこで、日本人での検討がおこなわれましたので、結果を紹介いたします(Sci Rep. 2022. )。

今回の研究は白内障手術がおこなわれた患者さんにおいて、飲酒量がどの程度かを聞き取り、

その関連を調べています。

その結果、飲酒頻度、1日当たりの飲酒量、

生涯累積摂取量(飲酒頻度×1日あたりの飲酒量)のいずれについても、

高値であるほど白内障手術を受ける人の割合が高いことがわかりました。

つまり、飲酒の機会、飲酒量が多ければ多いほど白内障になりやすいという結果でした。

また、日本人においては500mlの缶ビール1本程度で白内障進行リスクになっていたとのことです。

アルコールを控えることも白内障進行予防につながってくるかもしれませんね。