涙点プラグ

重症のドライアイ患者さんに対しては、

涙を目にとどまらせるように、

涙点プラグというものを使用する場合があります。

涙は図のように、

目の上のほうにある涙腺(るいせん)から出てきます。

その後、目の中を潤し、

鼻側にある涙点(るいてん)を通って

鼻のほうに抜けていきます。

 

涙点から抜けていく涙を減らすために、涙点に蓋をしてしまう治療があります。

その蓋にあたるものが涙点プラグで、重症ドライアイ患者さんの治療に用いられます。

最近は涙点プラグにもいくつかの種類がでています。

  • シリコンプラグ

0.4~1.1㎜の直径のプラグで、個人個人の涙点の大きさに合わせて挿入します。

基本的にある程度長期にわたって有効ですが、

プラグが抜けてしまい、再度挿入が必要となる症例もあります。

  • 液体コラーゲンプラグ

注入してしばらくすると、体温によって固まる液体があります。

それにより涙点を固めて閉鎖してしまう治療です。

涙点の大きさにかかわらず使用できますが、時間がたつにつれて分解されてしまうため、

3か月くらいしか効果が持続しないことが多いです。

ドライアイ患者さんは最近増加傾向にあるため、

こういった治療も今後増加していくかもしれませんね。