ドライアイのリスク因子

ドライアイの患者さんは日本で2000万人以上いると

いわれています。

世界的にも増えてきているようですが、

ドライアイになりやすい人とそうでない人がいることが

疫学研究で示されています。

今回はそれをみてまいります。

 

全世界においてドライアイの疫学研究をした結果(Ocul Surf. 2017. )では、

残念ながらアジア人はドライアイになりやすいという結果が出ています。

また、加齢や女性であることもリスクになるそうです。

このあたりは治そうと思っても治すことのできないリスク因子ですが、

治すことができるリスク因子も多いようです。

コンピュータ使用、コンタクトレンズ装用、薬剤、屈折矯正手術やアレルギー性結膜炎などが

それらにあてはまります。

身体活動量が多い人(=運動習慣がある人)とそうでない人を比較したところ、

やはり身体活動量が少ないほうがドライアイの割合が多かったとも報告されています。

身体活動量が少ない方はその分パソコン作業などをしている方が多いことや、

運動習慣があると涙が増えやすいということが言われており(Ocul Surf. 2020.)、

身体活動量が少ないほうがドライアイの割合が多かったと考えられます。

ドライアイにお悩みの皆さんも、リスク因子に対する対策をおこなってみてはいかがでしょうか?