急に発症した斜視

大人になって、急に発症した斜視は要注意とされています。

今回はそのおはなしです。

 

大人になってから急に発症する斜視は末梢神経障害(まっしょうしんけいしょうがい)といって、

神経のダメージによって起こることが多いです。

比較的よくあるのは糖尿病によるもので、糖尿病によって目を動かす神経がダメージを受け、

斜視になってしまいます。

ただ、糖尿病からくる末梢神経障害は神経を保護する薬などで

時間とともに改善していくことが多いです。

他の原因で突然斜視になった場合、脳動脈瘤が隠れていることがあるため要注意です。

脳動脈瘤にはできやすい部位があり、ちょうどその付近に目を動かす神経が通っています。

脳動脈瘤が大きくなり神経を圧迫するようになると、

その神経がダメージを受け斜視を発症します。

脳動脈瘤は命に関わる危険な病気です。

大人になってから急に発症する斜視に関しては、

早急に眼科や脳外科を受診するようにしてください。