斜視と斜位
人間の目はまっすぐ前を向いたときに、同じところを見るようになっています。
斜視とはどちらかの目が違う方向を向いている状態をいいます。
さらに、外斜視は片方の目が外側を向いている状態、内斜視は内側を向いている状態をいいます。
この状態で、いつも違う方向を向いているものを恒常性外斜視(内斜視)、
ぼーっとしているときに違う方向を向いているものを間欠性外斜視(内斜視)といいます。
他にも、上下にずれているような状態もあり、それぞれ上斜視、下斜視といいます。
また、パッと見た感じでは視線のずれがないような状態でも、
片目をふさいで検査をするとずれがわかることがあります。この状態を斜位(しゃい)といいます。
これも外斜位と内斜位に分けられます。
遠くの1点をじっと見てもらい、その状態で片目を手などで隠します。
その手で反対側を隠すように動かしたときに、目線に動きがあれば斜位です。
わずかな斜位はほとんどの人が持っているといわれています。
お子さんで斜位によって弱視になっているような場合は治療が必要ですが、
たいていは問題ないことが多いです。
斜位の方は特に問題なく立体的にものを見ることができますが、斜視の方は少し弱いことが多いです。
そのため、斜視の方は3Dの画面などは疲れやすいです。
普段から目が疲れやすい、などの症状の方は斜視がないかチェックしてみると
何かわかるかもしれませんね。