斜視弱視
斜視とはどちらかの目がまっすぐ前ではなくずれている状態をいいます。
京都大学の全国調査では、2.154%(約50人に1人)の日本人が斜視だそうです。
斜視には恒常性斜視と間欠性斜視という2種類があります。
恒常性斜視は常に斜視の状態であること、
間欠性斜視はときどき斜視になる状態であることをいいます。
間欠性斜視のかたはぼーっとしているときに目の位置がずれていることが多いです。
恒常性外斜視になると、ずれているほうの目でものを見ることが少ないため、
そちらの目の成長が妨げられ弱視になりやすくなります。
斜視弱視の場合も不同視弱視と同様、片方の目は見えているため気づきにくいことがあります。
斜視弱視についても成長を促すために、見えているほうの目にアイパッチをして遮蔽します。
また、斜視手術や特殊な眼鏡などで目の位置を矯正します。
屈折異常もある場合には、そちらを矯正するための眼鏡もかける必要があります。
いろいろな方法を組み合わせて治療をおこなっていきます。
斜視があると立体的にものをみる能力も弱いことがあります。
できるだけ早い段階で治療を開始できれば立体的にものを見る能力も獲得しやすくなります。
治療は長期にわたりますが、根気よく必要な治療を継続していきましょう。