猛暑と眼

ここ数年、夏の猛暑が続いています。

熱中症などさかんに注意喚起されるようになりましたが、

実は猛暑は眼にも影響を及ぼします。

まず脱水による眼への影響として、

出血しやすくなることがあります。

 

『夏に多い眼の病気』で述べましたが、

脱水により血液が濃縮され、血の流れが悪くなることで

眼の中のさまざまな部分で出血しやすくなります。

しろめの部分で起こると結膜下出血、網膜の血管から起こると網膜静脈閉塞症などとなります。

また、気温も眼に影響するようです。

水晶体温度が37度以上の熱負荷が続くと、

核白内障リスクが増す可能性が高いことが示されています(Cells. 2020.)。

熱帯地域にお住まいの方や、屋外作業が多い方に白内障の悪化リスクが高いことも示されています。

猛暑により、体温も上昇しやすい傾向にあります。

熱中症予防の水分補給のみならず、ネッククーラーなど、体温を下げる方法も重要かもしれませんね。