目薬の保存

処方された点眼薬、冷蔵庫に入れておいたほうがいいの?といった質問はよく伺います。

答えについては『冷蔵庫で保管しておくのが無難』ということになります。

今回は、点眼薬の保存法についてみていきましょう。

まず、基本事項として、点眼薬は開封してしまったら1か月程度の使用としてください。

点眼薬に記載されている使用期限は未開封の場合です。

開封後、空気に触れると細菌が繁殖しやすくなるので1か月程度が目安となっています。

温度に関しては、緑内障の点眼の一部は2~8℃で保存のものもありますが、

多くのものが室温保存、もしくは冷所保存になっています。

説明書を確認し、それぞれに合わせた温度で保存するようにしてください。

ただ、室温保存=1~30℃、冷所保存=1~15℃となっていますので、

冷蔵庫に入れておけばいずれの温度での保存も可能です。

そのため、『冷蔵庫で保管しておくのが無難』という答えになります。

旅行中など、冷所保存できないような場合でも、

数日であれば薬の効果が大きく落ちるようなことはありません。

点眼はさすことが重要ですので、旅行先などへも持ち歩くようにしてください。

また、点眼薬は種類によって遮光が必要なものもあります。

その場合、遮光袋に入れられた状態で処方されますので、

使用するとき以外は遮光袋に入れて保管するようにしてください。

点眼の効果を最大限に利用するために、保存方法についても注意するようにしてくださいね。