ドライアイの食事療法

前回おはなしした酸化ストレス

実はドライアイにも関連が強いとされています。

そのため、酸化ストレスを抑えることで

ドライアイ治療につながるのではないかと

考えられています。

活性酸素を減らすには、

ビタミンCやEが有効といわれています。

 

また、抗酸化作用を強くするために、

バランスのいい食事、適度な運動習慣および十分な睡眠をとることが重要とされています。

食事療法としては、オメガ3脂肪酸がドライアイに有効との報告があります(Biomed Res. 2013.)。

オメガ3脂肪酸とは、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などが含まれます。

ご存じの方も多いかと思いますが、青魚に含まれる成分ですね。

これらは体内で合成されないため、食事やサプリメントとして摂取する必要があります。

ただ、日本人の1日の摂取目標は1.8~2.4gとされており、

それ以上(特に1日4g以上)の摂取は出血しやすくなることがいわれているため

摂りすぎには注意が必要です。

さらに、別のドライアイ治療として、乳酸菌(WB2000)が有効との報告もあります(Ocul Surf. 2016.)。

最近ではそれらの複合サプリメントも販売されており、効果が期待されるところです。

しかし、現時点ではエビデンスレベルは『弱い』とされているため、

あくまでも補助療法であることを念頭に置いておきましょう。