レーザーって何?
眼科ではよくレーザー治療がおこなわれます。
でもレーザーって何なんでしょう?
レーザーは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiationの各単語の頭文字を
それぞれとったものです。日本語で言うと『誘導放射による光の増幅』となります。
…どんどん難しい話になっていきそうなので、詳しいことは専門にお任せしますが、
簡単に言うと『レーザーとは、人工的に作り出した、いろいろな用途に利用できる光』です。
さまざまな種類のレーザーがあるのですが、
眼科でよくレーザー治療として使用されるのは、
Nd:YAGレーザー、およびアルゴンレーザーです。
・Nd:YAGレーザー
おもに後発白内障の治療のときに使用されます。
イメージとしては、いくつかの方向からのレーザーを1か所に集めることで
強いエネルギーを与え、吹き飛ばすような感じです。
それにより後発白内障の濁りを吹き飛ばします。
・アルゴンレーザー
おもに網膜のレーザー治療に用いられます。
当てられた部分がじわっと焼けていくような感じです。
それにより、病気の原因となっている部分を焼きつぶしていきます。
当院では緑内障に対するSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)
および後発白内障に対するYAGレーザーをおこなっております。
SLTもレーザーの種類としてはNd:YAGレーザーですが、
弱い光線でおこない、線維柱帯に当てて変形させることで、
房水の流れをよくすることで眼圧を下げられるようにします。
眼科ではさまざまなレーザーを状況に合わせて使い分けていきます。
今後、さらに多くのレーザーが使用できるようになり、
より簡単に、より多くの治療ができるようになっていけば…と思います。