夏に多い眼の病気

蝉が大合唱し始め、本格的に暑くなってまいりました。

夏になると起こりやすい眼の病気もでてきます。

今回はそのおはなしです。

 

夏に起こりやすい眼の病気は大きく分けて3つに分けられます。

まずは感染症関連。

夏は高温多湿で、微生物が活動しやすい時期になります。

食中毒などが多いのも夏です。

また、汗をかきやすく、不衛生になりやすいこともあり、

感染症が起こりやすい環境になります。

眼に関しては流行性角結膜炎を含めた

急性結膜炎や霰粒腫(めばちこ・ものもらい)などが起きやすくなります。

不衛生にならないよう、手洗いや洗顔などを心がけましょう。

つづいては角膜関連。

エアコンや扇風機を利用する場面が多くなります。

直接風が眼にあたると、なみだが風で飛ばされてしまうため、

ドライアイが悪化することが知られています。

ハンディクーラーなども使用する場面が増えますが、

直接顔や眼に風を当てないよう、注意が必要です。

さらに、夏場は紫外線が強くなります。

紫外線は角膜に対する影響が強いです。

強い紫外線を浴びると角膜に傷がついてしまい、非常に痛みを感じます。

サングラスや日傘を利用し、眼についても紫外線対策をしてください。

そして、さらに気を付けたいのが脱水です。

熱中症対策が言われるようになって久しいですが、眼に関しても脱水の影響が起こりえます。

脱水になると、血液が濃縮されるため、血栓ができやすくなります。

そのため、血管が詰まりやすくなります。

眼の血管が詰まってしまうと、

結膜下出血や網膜静脈閉塞症などを起こしてくることがあります。

脱水症状を起こさないよう、こまめな水分補給をとるよう注意しましょう。