散瞳について
眼科受診頂いたときに、病気や症状によって散瞳しましょうという話がでることがあります。
今回はその『散瞳』について述べてまいります。
茶目の部分を虹彩、その中の黒目の部分を瞳孔といいます。
黒目の大きさは状態により変化し、大きくなっている時を散瞳状態、
小さくなっている時を縮瞳状態といいます。
暗いところでは光をより多く取り込むよう、散瞳状態となり、
明るいところではまぶしくならないよう、縮瞳状態となり、
目の中に入ってくる光の量を調整しています。
眼科では目の中に光を入れて診察しています。
その際にしっかり診察するため
(光が入るほど、診察の際により多くの情報を得ることができます)に、
薬で散瞳状態にすることがあります。
散瞳状態にすると、目の状態は詳しく知ることができますが、
患者さんは非常にまぶしい状態になります。
人によって持続する時間は違いますが、短くても4~5時間程度はまぶしい状態が続きます。
そのため、当日は車の運転や細かい作業は難しくなります。
基本的に眼科受診する際には、ご自身での運転はお控えいただき、
どなたかに送っていただくか、公共交通機関をご利用いただくのが良いかと思います。