温罨法(おんあんぽう)のおはなし
眼は温めるのと冷やすの、どちらがいいの?と聞かれることがあります。
実際は、状態によるというのが答えになります。
温めるほうはお風呂に入った後ポカポカしているようなイメージです。
眼にとっても温まると血流が良くなり、筋肉もほぐれるため疲労回復などの効果があります。
冷やすほうは炎症が起こっているときに限る、と覚えておいてください。
眼を使いすぎて血走った感じで充血しているときなどは、
冷やすことで炎症を落ち着かせることができます。
ただ、そういった症状がないときに冷やしてしまうと、
血流は悪くなるため筋肉が硬くなってしまいます。
普段の眼のケアとしておこなう分には、目は温めたほうがいいと考えてください。
以前にも眼の筋肉をほぐすために眼を温めるのが良いというおはなしをさせていただきました。
今回はそのことについて深く掘り下げていこうと思います。
温まると血行がよくなり、 筋肉はほぐれやすくなります。 これは目についても同様です。 疲れ目やスマホ老眼、 ドライアイなどの改善につながるので、 いいことづくめです。 |
体の一部を温めることを医学的には温罨法(おんあんぽう)といいます。
医療現場では温湿布による肩こりの改善や、おなかを温めてお通じを良くするなどを
おこなっています。
目に関しては市販でも温められるような道具が 販売されています。 自宅でお手軽にできる方法としては、 蒸しタオルによる方法があります。 お風呂に入っている際に、40℃くらいに温めたタオルを 目の上に乗せるのも有効です。 |
電子レンジを使った方法としては、以下のようにすれば有効です。
①おしぼりを1枚水で濡らしてしぼる
②それをグルグル巻きにして、そのまま電子レンジに入れ加熱(500W 1分程度)
③取り出してすぐにポリ袋に入れる
④もう1枚の乾いたおしぼりで巻いて完成!
タオルやおしぼり1枚ではすぐ冷めてしまい、
その時にまわりの熱を奪っていくことがあるため、
乾いたおしぼりでくるむことがポイントです。
温罨法は薬を使わずできる方法ですので、
やけどに注意していれば副作用もなく目のケアとして有効です。
目を良く使うようになった現代、
みなさんも試してみてはいかがでしょうか?