眼底画像からAIを用いてわかること

今回もAIに関する話題です。

 

いままでの眼科におけるAIにおいては、診断に重点がおかれていました。

例えば、眼底写真をとってAIにかけると、

緑内障の可能性が何%、黄斑上膜の可能性が何%、…といった感じです。

その精度はどんどん向上し、ベテランの眼科医以上の精度まで上がっているそうです。

まだこの技術も臨床の現場には広がっていない状態ですが、

2023年1月、眼底画像から個人の年齢を推定するAIが開発され、公開されました。

この研究は日本眼科学会(JOS)と国立情報学研究所(NII)によるもので、

無償公開も開始されています。

Japan Ocular Imaging Registry(JOIR)で大量に収集された眼底画像のデータを用いて、

それと比較することでその画像の患者さんの年齢がわかる、というものになっています。

AIの判断と実際の年齢の差は平均で2.39歳であったとのことです。

同時にその患者さんの全身状態(性別、喫煙状況、血糖の状態など)も

判断できるということです。

眼底を見ると認知症や血管の病気のリスクがわかるとの報告は以前からあります。

それほど遠くない未来、

人間ドックで眼底の写真を撮っただけで、目の病気の有無だけでなく、

全身の状態もわかってきたりするようになるのかもしれませんね。