眼科手術とコロナワクチン

2022年末でも新型コロナウイルスは勢いを

なくしておらず、

いまだに完全に克服できている状態ではありません。

新型コロナウイルスワクチンの接種が

勧められておりますが、

眼科手術を受ける予定のある方は、

その接種のタイミングに注意が必要です。

 

当院では、『手術とコロナワクチンは2週間以上あける』ほうが無難と考えています。

コロナワクチンの目における副作用として、

視力障害、眼瞼浮腫、眼瞼腫脹、充血、眼痛、眼掻痒症といった状態が

厚生労働省から報告されています。

それほど重篤な副作用はないようですが、視力障害が比較的多いとされています。

視力障害の原因が現時点では不明とのことですが、

何らかの炎症などが関与している可能性が高いと考えられます。

白内障手術などの眼科手術を受けたあとは多少なりとも必ず炎症がでてしまいますので、

その炎症が増強されないよう、

手術してから接種まで2週間くらいはあけたほうが良いのではないかと考えています。

ワクチン接種が先の場合も同様に、2週間あけることが推奨されます。

手術に関しては日本麻酔科学会が提言を出しており、

ここにワクチン接種から手術までは2週間あけることとされています。

一般的にワクチンが十分な抗体を作るまでには1~2週間かかるといわれています。

手術は免疫力を低下させる可能性があるため、

抗体がしっかりできてからのほうがいいとの理由から、

2週間あけることが推奨されているようです。

眼科の手術だから大丈夫だろうと安易には考えず、

ワクチン接種予定の方が手術を受けられる際には主治医にご相談の上、

日程を調整するようにしてくださいね。