糖尿病における眼科と内科の連携

糖尿病は、全身に症状を起こしてくる病気のひとつです。

血糖値が悪くなればなるほど、また悪い期間が長いほど、

体のいろいろなところで合併症がでてきます。

眼においては糖尿病網膜症をおこしてくる可能性がありますが、

糖尿病網膜症はかなり進行した段階でないと自覚症状はでてきません。

そのため、糖尿病の患者さんは定期的な眼底検査が必要となります。

しかし、国立国際医療研究センターが2023年に発表した論文では、

糖尿病で内服処方されている患者さんの中で、

眼科受診を定期的におこなっている方は

約47.4%であったとのことでした(Journal of Diabetes Investigation. 2023.)。

女性、高齢者、インスリン使用者および糖尿病専門の病院では

眼科受診率は高い傾向にあったようです。

進行してしまった段階での治療はなかなか難しいことから、

早期発見できるよう、患者さんのみならず、内科の先生方にも啓発していければと思います。