老視(老眼)について

誰しもある程度の年齢になると

老視(老眼)がでてきます。

 

近くのものが見にくい、というのは

ご存知の方も多いかと思いますが、

詳しくみてまいります。

 

ちなみに、老眼は一般的な呼び方で、

老視は眼科で呼ばれるやや専門的な呼び方です。

 

 実は老視(老眼)には2つの要素が関わっています。

1.水晶体の変化

 遠くを見たり、近くを見たりするとき、眼はピントを調節して見えるようにします。

 このピントの調節には水晶体が重要な役割をしています。

 水晶体は虫メガネのレンズのような形をした組織です。

 このレンズが薄くなったり厚くなったりすることで遠くにピントを合わせたり、

 近くにピントを合わせたりします。

 若いころは非常に弾力があり、その厚さの調節が簡単にできます。

 (15歳で10Dくらい、つまり瞬時に5m先から10cm先を見てもぼやけたりしません。)

 しかし、年齢とともに硬くなってくる傾向があり、厚さの調節が難しくなってきます。

 これが老視(老眼)の原因の一つとなります。

2.筋力の問題

 ある程度の年齢になってくると筋力が低下してきます。

 トレーニングなど行っていないお年寄りでは足腰が弱くなったりしますよね?

 同様に、眼のまわりの筋肉も加齢により筋力が低下してきます。

 実は水晶体の厚みは調節するのは毛様体筋という細い筋肉によりおこなわれています。

 この筋肉が弱くなってくると厚みの調節が困難になってしまい、

 老視(老眼)の原因の一つになります。

 

 水晶体の硬さが硬くなるほど、厚みを調節するための筋力が必要となります。

 ただ、筋力も年齢とともに弱ってしまうため、老視(老眼)になってしまうのです。

 老眼の対策についてはまた改めておはなしいたします。