眼科受診のコツ
今回は、眼科受診された際に、診療をうまくすすめるためのコツをお話いたします。
①目の周りの化粧はなるべくしないように!
眼科では顕微鏡を用いて 眼の状態を確認いたします。 その際にはまぶたを触ったりして診察しますので、 その部分の化粧が落ちたりします。 |
また、ファンデーションなどの粉が眼に入り涙が汚れてしまい、
見え方にも影響することがありますので注意が必要です。
内科など受診の際でも貧血を見るためにまぶたをチェックしたりしますので、
眼科のみならず、病院受診の際にはなるべく化粧はお控えになったほうがよいでしょう。
②自身の状態(内科など)をしっかり把握しておくこと!
診察をしていると、どうみても糖尿病網膜症の症例なのに
『糖尿はありません』とおっしゃるかたもいらっしゃいます。
おくすり手帳をみせていただくと、糖尿病の薬をたくさん飲んでおられて…
といった感じのことが比較的よくあります。
治療においても、ぜんそくの方には使用できないような点眼や、
心臓の病気を持っておられる方には使用できない点眼もあります。
他の科にもかかっておられる方は、何でかかっているか、
何のお薬を飲んでいるか、くらいは把握しておいたほうがよいでしょう。
③ウソや隠し事はしない!
以前の手術の既往などは特に状態の把握のために重要ですので、
正直におっしゃってください。
ごろごろするといった症状の方で、
眼の手術などしたことないとおっしゃっていたにもかかわらず、
まぶたの裏に手術の時に使用する糸が出てきたこともあります。
いろいろなことを見逃したりしないように心がけて診療は行っていますが、
情報は多いに越したことはありません。あえて隠すようなことはお控えください。
④わからないことは質問する!
ご自身の病気について、わからない点なども出てくるかと思います。
インターネットなどで調べることも最近では簡単にできますが、
情報の信憑性があやしいものもあったりします。
一番ただしいことは主治医が教えてくれると思います。
わからないことがあれば、遠慮せずに主治医に相談しましょう。
⑤定期通院をしっかりと!
自覚症状が乏しい病気では通院が途絶えがちになってしまいます。
特に多いのは緑内障の患者さんですが、
久しぶりに来院されたらずいぶん視野障害が進んでいた、
というのはよくある話です。
緑内障は進行してからの治療は難しく、
進行しないようにするのが重要ですので、定期的な診察は必要不可欠です。
以上、コツというか『心得』的なことについてお話させていただきました。
皆様の今後の眼科診療のお役に立てていただければ幸いです。